畳の選び方
●素材で選ぶ
畳の芯となる「畳床」は、もともとはワラが使用されていました。近年、天然素材の代わりに、木材や発砲スチロールを使った品質の良いものも多く、マンションなどによく使用されています。ワラは畳が長持ちし、柔軟、断熱性、吸湿性などに優れているのが特徴です。
畳表については、い草が代表的です。い草の匂いには鎮静効果あり、リラックスできます。その他には、琉球表、和紙表、化学表などがあります。
●お部屋のイメージで選ぶ
和室でもモダンでおしゃれなお部屋にしたいなら、、近年よく見られるようになった琉球畳などがおすすめです。正方形のため、色味が違う畳を交互に置く市松模様もお楽しみいただけます。
縁のデザインも色も豊富なので、畳の色味と合わせてお部屋のイメージににピタリな畳を選んでみてはいかがでしょうか。
また、縁なしタイプは畳の仕切りがないので広く感じることができます。
畳の種類
●縁あり畳
昔から変わらず愛されてきた伝統的な畳です。畳床、畳表、畳縁の構造からできていて、それぞれお好みに合わた素材をお選びいただけます。特に畳縁は、色や柄、素材が豊富なため、じっくり吟味することが可能です。
●縁なし畳
近年、人気が高いのが縁のない畳(琉球畳)です。現代風の建築物の間取りにあわせて大きさや形を変えられるだけでなく、織り方や敷き方などの組み合わせによってデザインにもこだわることができ、フローリング敷き畳などとしても需要が高まっています。
●床の間
床の間には、畳表に特殊な龍髭表を、畳縁に高麗紋縁か座敷と同じものを主に使用します。最近は、お手頃な薄縁と呼ばれる畳表も床の間畳として人気です。
畳表の素材
●龍髭表
主に床の間に用いられる独特な畳表です。
あらかじめ天日にさらして綺麗に焼けた状態のい草を織り上げ、日焼けなどをして色むらができないようにしています。
●目積表
一般的な丸い草を使用し、琉球表に似た織り方をします。特徴は、ほかの畳表に比べ、目の幅が細いこと。縁なし畳によく用いられ、上品な見た目とリーズナブルな価格で近年需要が高まっています。
●化学表
畳床に従来のワラではなく、耐久性に優れるポリプロピレンと吸湿性炭酸カルシウムを配合したものや、ポリプロピレンと無機質な材料と発泡剤を入れて製造したものなどがあります。
天然い草と比較して、日焼けや毛羽立ちは少ないものの、経年による汚れが目立つように感じます。
●琉球表
琉球表には、断面が三角状になっている特殊な七島い草を使用します。高級で、とても強靭で耐久性がよく、感触や香りが独特で使えば使うほど味わいが増していきます。縁なし畳に多く用いられています。
●和紙表
天然の和紙をを樹脂でコーティング加工し、織り上げた畳表です。撥水性があり、お手入れも簡単です。ダニ・カビが発生しにくく、アトピー性皮膚炎やアレルギーの症状がある方にも安全にお使いいただけます。